高齢の親を見守る方法|同居せず安心を増やすサービスと機器

高齢の親を見守る方法|同居せず安心を増やすサービスと機器

離れて暮らす高齢の親が、いつもどおり食事をし、家の中を動き、困った状態になっていないか。電話をするたびに気になっても、家族が毎日訪ねるのは難しいことがあります。

私は母を自宅で介護していた頃、母と同居していました。それでも仕事などで家を空ける時間があり、転倒、食事、排泄、移動、長時間同じ場所にいる状態を確かめるため、見守りカメラを具体的に比較したことがあります。購入前に母が老健へ入所したため、実際には購入することはありませんでしたが…。

見守りは、カメラを一台置けば終わるものではありません。何を知りたいのか、親が無理なく受け入れられるか、異変を知った後に誰が対応するのかを決めたうえで、電話や訪問、公的支援、センサー、緊急通報などから必要な方法を組み合わせます。

●この記事でわかること

  • 高齢の親を見守る7つの方法と、それぞれで分かること・分からないこと
  • 民間サービスを契約する前に確認したい自治体の支援と介護保険の範囲
  • 訪問・スマートフォン履歴・緊急通報・カメラ型サービスの機能と料金例
  • 見守りカメラの設置前に決めることと、通知後の連絡・現地対応の組み立て方

親と家族が続けられる見守りを考えるには、機器の多さや月額料金だけではなく、親の生活と通知後の動きまで含めて比べることが大切です。まずは、何を確認したいのかを整理するところから見ていきます。

  1. 見守り方法は「何を知りたいか」から選ぶ
    1. 私が見守りカメラで確かめたかったこと
    2. 通知を受けた後に誰が動くかまで決める
  2. 高齢の親を見守る7つの方法を比較する
    1. 家族の電話・訪問
    2. 自治体や地域の見守り
    3. 民間の訪問・電話サービス
    4. スマートフォン・家電の利用履歴
    5. センサーによる生活リズム確認
    6. 緊急通報・駆けつけサービス
    7. 見守りカメラ
  3. 民間サービスを契約する前に公的支援を確認する
    1. 地域包括支援センターで地域の制度を尋ねる
    2. 自治体の対象者・料金・見守り内容は地域で異なる
    3. 介護保険の対象になる見守り機器は限られる
  4. 見守りサービスの機能と料金例を比べる
    1. 郵便局のみまもりサービス|人が訪問・電話する
    2. ソフトバンクのみまもりサービス|スマートフォンの利用履歴で確認する
    3. セコム・ALSOK|緊急通報とセンサー、駆けつけを組み合わせる
    4. HOME ALSOK アルボeye|家族が映像と音声を確認する
  5. 見守りカメラを設置する前に確認したいこと
    1. 親と目的・設置場所・見る人を決める
    2. 映像で分かることにも限界がある
    3. Wi-Fiだけでなく回線速度・電源・録画方法を確認する
    4. 初期パスワードを変更し、セキュリティ表示も確認する
  6. 一つの機器に任せず見守りを組み合わせる
    1. 日常の連絡・変化の検知・緊急対応を分けて考える
    2. 連絡が取れないときの順番を決めておく
  7. よくある質問
  8. まとめ|親の納得と通知後の対応まで決めて選ぶ

見守り方法は「何を知りたいか」から選ぶ

見守り方法は「何を知りたいか」から選ぶ

高齢の親を見守る方法には、家族の電話や訪問、自治体の支援、センサー、緊急通報、見守りカメラなどがあります。選択肢が多いからこそ、最初から商品を探すのではなく、親の暮らしのどの変化に気づきたいのかを具体的にすることが先です。

毎日の生活リズムを大まかに知りたい場合と、緊急時に現地へ駆けつけてほしい場合では、必要な仕組みが違います。会話で体調を確かめたいなら電話や訪問、室内の動きの変化を知りたいならセンサー、状況を映像で確認したいならカメラが候補になります。親が無理なく受け入れられるか、異変を知った後に誰が対応するかまで考えて選びます。

私が見守りカメラで確かめたかったこと

母を在宅で介護していた頃、私は母と同居していました。それでも仕事などで家を空ける時間があり、その間の様子を確認するために見守りカメラを検討したことがあります。

気になっていたのは、転倒していないか、食事や排泄ができているか、室内を移動しているか、長時間同じ場所にいないかということでした。インターネットで具体的な商品を比較しましたが、購入前に母が老健へ入所することになり、実際には購入も使用もしていません。

これらの中には、カメラだけでは判断しにくい項目もあります。姿が見えなければ、別の部屋にいるのか、通信が切れているのか、助けが必要なのかは分かりません。食事や排泄も、映像だけで量や体調まで確かめられるわけではありません。確認したい項目ごとに、何を手がかりにし、必要なら誰が直接確認するかを決める必要があります。

通知を受けた後に誰が動くかまで決める

通知は安心の完成ではなく、対応の始まりです。「一定時間動きがない」という通知が届いても、家族が仕事中ですぐ確認できなければ見守りの空白は残ります。

親へ電話する人、電話に出ないときに訪問できる人、家族が動けないときに依頼できるサービスを決めておきます。緊急通報ボタンは本人が押せる場面に役立ちますが、押せない状態への備えには自動センサーや別の連絡経路を組み合わせる考え方もあります。

契約前には、通知先、再通知の条件、現地確認の有無、鍵の扱い、駆けつけの追加料金を確認します。異変の発見と現地対応を一続きで考えると、必要な機能が見えやすくなります。

高齢の親を見守る7つの方法を比較する

高齢の親を見守る7つの方法を比較する

見守り方法は、それぞれ分かることと限界が違います。費用だけでなく、親の生活習慣、機器操作の負担、家族との距離、異変後の対応まで比べます。

方法主に分かること主な確認点
家族の電話・訪問声、会話、対面時の様子対応頻度、不通時の行動
自治体や地域の見守り訪問、電話、緊急通報など対象条件、地域差、自己負担
民間の訪問・電話会話や定期的な生活状況頻度、報告内容、即時性
スマートフォン・家電の履歴端末操作や利用の記録普段から使うか、履歴がない理由
センサー動きや扉通過などの変化検知条件、現場の状況は見えない
緊急通報・駆けつけ通報、自動信号、現地確認操作、鍵、対応範囲、追加料金
見守りカメラ撮影範囲の映像や音声親の納得、死角、通信、家族の確認負担

家族の電話・訪問

電話では声の調子や会話、訪問では表情や室内の様子を確かめられます。一方、常時確認はできません。決まった時間に連絡が取れなかったときの対応も用意します。

自治体や地域の見守り

自治体や地域団体などが見守りに関わる地域があります。厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、安否確認・見守りや緊急通報を含む生活支援サービスを地域別に探せます。対象者、料金、内容は地域ごとに異なります。

民間の訪問・電話サービス

人が定期的に訪問または電話して生活状況を確認し、家族へ報告する方法です。会話の機会を作れますが、月1回などの間隔型サービスはリアルタイムの異常検知ではありません。

スマートフォン・家電の利用履歴

スマートフォンのロック解除、充電、歩行などの履歴から、普段どおり使っているかを確認する方法があります。日常的な端末利用が前提で、履歴がない理由までは分かりません。「履歴がない=事故」とは限らない点に注意します。

センサーによる生活リズム確認

人感センサーや扉センサーなどで、室内の動きや特定の場所を通ったことを検知します。映像を送らずに変化へ気づけますが、動きがない理由や転倒時の状況までは確定できません。

緊急通報・駆けつけサービス

本人がボタンを押す仕組みや、センサーの信号を受けて警備会社などが確認するサービスがあります。本人操作の要否、自動検知、鍵の扱い、屋内対応の可否、駆けつけ料金を確認します。

見守りカメラ

カメラは撮影範囲の映像を確認でき、製品によっては音声通話、暗所撮影、動作通知、録画にも対応します。親の納得、死角、通信や電源の不具合、通知を確認する家族の負担、異変後の現地対応も考える必要があります。

民間サービスを契約する前に公的支援を確認する

民間サービスを契約する前に公的支援を確認する

高齢者の見守りには、自治体の事業や介護保険の福祉用具を利用できる場合があります。先に公的な相談先で地域の選択肢と条件を確認し、足りない部分を民間サービスで補います。

地域包括支援センターで地域の制度を尋ねる

地域包括支援センターは、市町村が設置する高齢者の総合相談窓口です。総合相談、権利擁護、地域の支援体制づくり、介護予防の援助などを担っています。

親の地域で利用できる見守りや安否確認は、地域包括支援センターまたは市区町村の高齢者福祉担当へ相談します。介護保険サービスを利用中なら、担当ケアマネジャーにも確認できます。

全国の相談先は、厚生労働省の地域包括支援センターについてで確認できます。地域のサービスは介護サービス情報公表システムでも検索できます。

自治体の対象者・料金・見守り内容は地域で異なる

自治体の見守りには、定期訪問、電話、緊急通報装置、生活リズムセンサーなどを組み合わせる例がありますが、全国共通の制度ではありません。

一人暮らしか高齢者のみの世帯か、年齢、健康状態、所得など、条件は自治体によって変わります。無料とは限らず、月額負担や通話料、設置費が必要な場合もあります。親の住民票がある市区町村で、現在の条件、費用、申込先を確認してください。

介護保険の対象になる見守り機器は限られる

介護保険の福祉用具貸与には「認知症老人徘徊感知機器」が含まれます。携帯装置、一定のエリアへの出入りを知らせる機器、マットなどがあり、外出しようとしたときや一定地点・ベッドなどから離れたときに家族や介護者へ知らせます。

ただし、市販の見守り機器すべてが対象ではありません。本人の状態、要介護度、利用目的、機器の機能などによって判断され、軽度者は原則として給付対象外になる品目と例外給付の要件があります。

個別の利用可否は、担当ケアマネジャーまたは市区町村へ確認します。制度上の考え方は、厚生労働省の介護保険における福祉用具の選定の判断基準でも確認できます。

見守りサービスの機能と料金例を比べる

見守りサービスの機能と料金例を比べる

以下は利用体験による評価ではなく、2026年9月4日に各社の公式ページで確認した機能と料金の例です。

サービス例見守り方法公開料金の例主な確認点
郵便局のみまもりサービス訪問・電話訪問 月額2,500円、電話 月額1,070円~頻度、駆けつけの追加契約
ソフトバンク みまもりサービススマホ利用履歴基本 月額528円または1,078円対象回線、申込方法、端末利用
セコム 親の見守りプラン通報・センサー・駆けつけレンタル例 月額5,610円工事料、保証金、機器構成
HOME ALSOK みまもりサポート通報・相談・駆けつけ基本機器の例 月額1,870円~3,069円オプション、設置費
HOME ALSOK アルボeyeカメラ・双方向音声月額2,200円または2,750円回線、録画、点検範囲

役割の違うサービスなので、月額だけでは優劣を決められません。初期費用、機器代、回線、オプション、駆けつけ料金、契約期間、解約条件まで含めて比較します。

郵便局のみまもりサービス|人が訪問・電話する

日本郵便の「郵便局のみまもりサービス」には、郵便局社員などが月1回、約30分訪問し、質問を通じて生活状況を確認して写真付きで指定先へ報告する訪問サービスがあります。2026年9月4日時点で月額2,500円です。

電話は月額1,070円から、訪問と電話のセットは月額3,460円からです。警備会社の駆けつけは別契約と月額加算があり、要請時には1回5,500円(1時間以内)がかかります。

人との会話や定期訪問を望む場合の候補ですが、月1回の訪問は常時の異常検知ではありません。最新条件は日本郵便の郵便局のみまもりサービスで確認できます。

ソフトバンクのみまもりサービス|スマートフォンの利用履歴で確認する

ソフトバンクの「みまもりサービス」は、見守られる人のスマートフォンのロック解除、充電、歩行などの利用履歴を家族側のアプリで確認する仕組みです。基本プランでは、一定時間履歴がないと本人への自動電話と家族への通知が行われます。

基本プランは、対象回線の契約者が所定の方法で申し込む場合は月額528円、非契約者は月額1,078円です。iOSアプリからの申込みなどで金額が異なる場合があります。

親が普段から対象端末を使うことが前提です。履歴がない理由までは分からないため、通知後の確認方法も決めます。対応端末などはソフトバンクのみまもりサービスで確認してください。

セコム・ALSOK|緊急通報とセンサー、駆けつけを組み合わせる

セコムの「親の見守りプラン」は、室内用の救急通報ボタン、生活動線で一定時間動きがない場合の自動信号、防犯・火災監視などを組み合わせます。救急通報は本人がボタンを操作する仕組みで、生活センサーは設定条件に基づく信号です。転倒原因を映像で確認する機能とは役割が違います。

レンタルの公開例は月額5,610円、工事料54,890円、保証金20,000円です。買い取り例は月額3,520円、買取システム料金263,340円で、機器数、建物構造、設置状況などにより変わります。詳細はセコムの親の見守りプランで確認できます。

「HOME ALSOK みまもりサポート」は、非常通報装置を基本に、緊急ボタンによる駆けつけ、健康・介護相談、各種オプションを提供します。コントローラーのみを設置する公開例では、契約方式により月額1,870円、2,838円、3,069円です。ペンダント型ボタンなどの追加で料金が変わります。最新条件はALSOKのみまもりサポートで確認してください。

両社とも、基本料金に含まれる機器、初期費用、鍵の扱い、対応地域、現地で行うことを見積もり時に確認します。

HOME ALSOK アルボeye|家族が映像と音声を確認する

「HOME ALSOK アルボeye」は、家族がスマートフォンから室内映像を確認でき、双方向音声、人体感知、暗所撮影などに対応するカメラ型サービスです。

公開料金例は、固定型が月額2,200円、遠隔操作型が月額2,750円です。機器の分割代金を含み、3年目以降の月額などに条件があります。インターネット回線が必要で、録画には別途microSDカードが必要です。初期設定の依頼は1回11,000円です。

家族からALSOKへ駆けつけを依頼する場合は1回7,700円です。鍵を預けないため、自宅の外周点検となり、屋内での救助を保証する仕組みではありません。最新情報はALSOKのアルボeyeで確認してください。

見守りカメラを設置する前に確認したいこと

見守りカメラを設置する前に確認したいこと

見守りカメラは、Wi-Fiにつながれば準備が終わるわけではありません。親との合意、撮影範囲、通知を受ける人、電源、通信、録画、セキュリティを確認します。

親と目的・設置場所・見る人を決める

親に説明せず設置する前提にはしません。何を心配しているのか、どこを映すのか、誰がいつ映像を見るのか、録画するのかを話し合います。

生活を撮影されることに抵抗を感じる人もいます。必要な場所を絞り、親が納得できない場合は、人感・開閉センサー、電話、訪問など映像を使わない方法も検討します。見守りが行動制限や常時監視にならないよう、本人と家族が続けられる範囲を決めます。

映像で分かることにも限界がある

カメラで見られるのは撮影範囲内だけです。別の部屋や死角にいる場合は映らず、通信断、停電、電源や設定の不具合で確認できないこともあります。

長時間動いていないように見えても、休んでいるのか体調不良なのかは映像だけで判断できない場合があります。食事の量、排泄の状態、痛みや気分まで正確に分かるわけでもありません。映像を手がかりに、必要なら電話や訪問、医療・介護の相談につなげます。

動作通知は生活上の動きを拾うことも、死角の動きを捉えられないこともあります。撮影範囲と感度を生活に合わせ、通知が多すぎて家族が確認しなくならない設定にします。

Wi-Fiだけでなく回線速度・電源・録画方法を確認する

製品ごとに、対応するWi-Fi、必要な上り通信速度、対応端末、同時閲覧人数などが違います。設置場所の電波が弱ければ、家にWi-Fiがあっても映像が途切れる可能性があります。

電源コードが生活動線の邪魔にならないか、録画にmicroSDカードやクラウド契約が必要か、保存期間と削除方法はどうなっているかも確認します。購入前に設置予定場所の通信状態とコンセント位置を確かめ、取扱説明書で必要環境を読みます。

初期パスワードを変更し、セキュリティ表示も確認する

インターネット経由で室内映像を見る機器では、初期設定のIDやパスワードをそのまま使わないことが基本です。IPAは、初期ログイン情報を使うIoT機器への侵入事例を踏まえ、利用前のパスワード変更を促しています。

パスワードを使い回さず、機器やアプリの更新を確認します。メーカーが更新を提供しているか、問い合わせ先やサポート期間が示されているかも選択材料です。詳しくはIPAのIoT機器のパスワード変更に関する注意喚起で確認できます。

購入時の手がかりの一つに「JC-STAR」があります。IoT製品のセキュリティ機能を共通基準で評価・可視化し、適合製品にラベルを付ける制度ですが、あらゆる危険を防ぐ保証ではありません。

IPAのJC-STAR制度ページ適合ラベル取得製品リストで、有効な取得製品かを確認できます。

一つの機器に任せず見守りを組み合わせる

一つの機器に任せず見守りを組み合わせる

一つの機器ですべてを把握しようとせず、役割の違う方法を必要な範囲で組み合わせると、見守りの空白を減らしやすくなります。手段を増やしすぎると親にも家族にも負担になるため、今ある連絡方法を整理し、足りない役割を補います。

日常の連絡・変化の検知・緊急対応を分けて考える

見守りは三つの役割に分けられます。

  1. 日常の連絡:電話、メッセージ、訪問で会話と様子を確かめる
  2. 変化の検知:スマートフォンの履歴、センサー、カメラで普段との違いに気づく
  3. 緊急対応:家族、近隣の協力者、契約サービスなど現地で確認できる人につなぐ

電話は会話、センサーは変化の検知、カメラは映像確認、緊急通報は契約に沿った対応というように役割が違います。親の状態、家族との距離、地域資源、費用に合わせて必要な手段を選びます。

連絡が取れないときの順番を決めておく

通知が来たときや、いつもの時間に連絡が取れないときの手順を家族で共有します。最初に誰が親へ連絡するか、次に誰が現地確認できるかを決め、近くの家族、信頼できる協力者、利用中の介護サービス、契約した駆けつけサービスなどの連絡先を一覧にします。

合鍵を誰が管理するか、サービス会社へ鍵を預ける契約か、屋内確認まで依頼できるかも確認します。状況によっては通常の順番を待たず緊急通報が必要です。判断基準を決めにくい場合は、地域包括支援センター、担当ケアマネジャー、利用中のサービス事業者と相談しておきます。

親の生活や体調、家族の働き方、介護サービスの利用状況が変われば、連絡頻度や機器の役割も変わります。「通知を受け取れるか」「受け取った後に動けるか」を定期的に見直します。

よくある質問

Q:見守りカメラは親に内緒で設置してもよいですか?

A: 内緒で設置する前提にはしません。何を確認するために置くのか、どこを映すのか、誰がいつ見るのか、録画するのかを説明し、親が納得できる範囲を決めます。映像を使うことへの抵抗が強い場合は、人感・開閉センサー、電話、訪問なども選択肢になります。

Q:親の家にWi-Fiがなくても使える見守りサービスはありますか?

A: 訪問型や電話型など、親の家のWi-Fiを使わない方法があります。緊急通報型も候補になりますが、必要な電話回線や通信環境は契約によって異なります。希望するサービスごとに回線条件を確認してください。

Q:自治体の見守りサービスは無料ですか?

A: 無料とは限りません。対象者、所得、世帯状況、サービス内容などにより、自己負担や設置費が必要な場合があります。親が住む市区町村または地域包括支援センターで、現在の対象条件と費用を確認してください。

Q:見守り機器は介護保険で借りられますか?

A: 「認知症老人徘徊感知機器」は福祉用具貸与の対象になり得ますが、市販の見守り機器すべてが対象になるわけではありません。本人の状態、要介護度、利用目的、機器の機能などにより判断されます。担当ケアマネジャーまたは市区町村へ確認してください。

Q:異常通知が来たら、サービス会社が家の中まで確認してくれますか?

A: 契約によって異なります。家族が確認するだけのサービス、家の外周を点検するサービス、鍵を預かって契約範囲内で対応するサービスがあります。「駆けつけ」という名称だけで判断せず、鍵の扱い、屋内へ入れる条件、対応範囲、都度料金を契約前に確認してください。

まとめ|親の納得と通知後の対応まで決めて選ぶ

まとめ|親の納得と通知後の対応まで決めて選ぶ

高齢の親を見守る方法は、カメラやセンサーを一つ選べば決まるものではありません。何を確認したいのか、親が受け入れられるか、異変を知った後に誰が動くのかを整理すると、必要な方法を選びやすくなります。

  • 電話・訪問、自治体の支援、スマートフォン履歴、センサー、緊急通報、カメラでは、分かることと限界が異なる
  • 民間サービスを契約する前に、地域包括支援センターや市区町村で利用できる見守りを確認する
  • 介護保険の対象になり得る見守り機器は限られ、市販品すべてを借りられるわけではない
  • 民間サービスは月額だけでなく、初期費用、回線、オプション、駆けつけ範囲と都度料金まで比べる
  • カメラは親と目的・設置場所・見る人・録画の有無を決め、通信・電源・パスワードも確認する
  • 通知が来たときや連絡が取れないときに、誰が電話し、誰が現地確認するかを事前に共有する

まず、親の暮らしの中で気になっていることを、「会話で確かめたいこと」「変化を検知したいこと」「現地対応が必要なこと」に分けて書き出してみてください。そのうえで親の希望を聞き、公的支援と民間サービスの条件を確認すれば、必要な役割だけを組み合わせやすくなります。

見守りの方法は、親の状態や家族の働き方が変われば見直しが必要です。設置や契約を終点にせず、通知を受け取れるか、その後に対応できるかを定期的に確認することが大切です。

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