
介護職の夜勤を終えたあと、眠気や身体のだるさがなかなか抜けず、疲れが翌日まで残るようになりました。勤務そのものは終えられても、その後すぐに普段どおり動けるとは限りません。
私は1957年生まれで、現在も認知症高齢者グループホームで月8~10回の夜勤をしています。50代の頃には徹夜で働けましたが、60代に入り、さらに65歳を過ぎてから、夜勤後のしんどさが強くなったと感じています。
夜勤が終わる午前7時、今の私が何より先に思うのは「まず眠りたい」ということです。強い眠気だけでなく、身体がだるく、頭もぼんやりしているため、夜勤明けを普通の休日のように使おうとは思わなくなりました。
夜勤後の疲れ方や回復に必要な時間には個人差があります。ここでお伝えするのは、アラセブ介護職である私自身が、50代から現在まで夜勤を続けるなかで感じてきた変化です。
●この記事でわかること
- 夜勤明けに私が感じている眠気や身体のだるさ
- 20時から翌朝7時まで、月8~10回働く夜勤の実情
- 3時間の休憩時間があっても、予定どおり仮眠できない理由
- 50代、60代、65歳以降で感じた体力と回復力の変化
- 今の私が夜勤明けに「まず眠る」ことを優先している理由
規則上の休憩時間と実際に休める時間は同じではなく、夜勤をこなせることと、勤務後も普段どおりに動けることも別です。夜勤中の現実と年齢を重ねて感じるようになった変化を振り返りながら、今の私がどのように夜勤後の疲れと向き合っているのかをお伝えします。
夜勤明けは、何よりも先に眠りたい

夜勤を終えた私が最初に感じるのは、強い眠気と身体のだるさです。家に帰って何かをするよりも、「何はともあれ、まず眠りたい」と思います。
身体だけでなく、頭にも疲れが残っています。ぼんやりして考えがまとまらず、何かに集中しようとしても、なかなか頭が働きません。
今の私にとって、夜勤を終えた後の時間は、自由に使える休日とは少し違います。まずは夜通し働いた身体と頭を休ませなければ、次のことへ進めない時間です。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、睡眠不足は日中の眠気や疲労だけでなく、注意力や判断力の低下とも関係するとされています。
私が夜勤明けに感じる「頭がぼーっとして働かない」という感覚も、少なくとも睡眠不足に関する公的な説明と矛盾するものではありません。
ただし、私自身の眠気やだるさの原因を医学的に確認したわけではありません。ここで書いているのは、私が夜勤を続けるなかで感じている身体の変化です。
私の夜勤は20時から翌朝7時まで、月8~10回

現在の私の夜勤は、午後8時から翌朝7時までです。それを月に8~10回ほど担当しています。
勤務時間としては11時間ですが、私の勤務先の規則では実働8時間となっているため、休憩や仮眠に3時間を使えることになっています。
数字だけを見れば、夜勤中に3時間休めるように思えるかもしれません。しかし、介護の仕事は、決められた時刻に決められた仕事だけをすれば終わるものではありません。
現在私が働いている認知症高齢者グループホームでも、夜間の利用者の状態は毎回同じではありません。比較的落ち着いた夜もあれば、複数の対応が続く夜もあります。
同じ勤務時間でも、実際にどれだけ休めたか、夜間にどのような介助が続いたかによって、勤務後の疲れ方は大きく違います。
3時間の休憩があっても、実際に休めるとは限らない

夜勤中にどれだけ休憩や仮眠を取れるかは、その夜の利用者の状態によって大きく変わります。
トイレへ何度も起きてくる人がいれば、そのたびに必要な介助をします。居室内で頻繁に動く人がいれば、安全を確認しなければなりません。不安や混乱が強く、頼み事などを伝えるために何度もホールへ出てくる人がいることもあります。
排泄に伴って衣類や寝具の交換、居室内の清掃などが必要になれば、その対応にも時間がかかります。こうしたことが重なると、規則上は休憩時間が設定されていても、予定どおりに休むことはできません。
一人の利用者への対応が一晩中続き、まったく仮眠や休憩を取れなかったことも、これまでに何度もありました。
厚生労働省の睡眠ガイドでは、夜勤中の仮眠が眠気や疲労、仕事効率の改善に役立つ場合があるとされ、適切に仮眠できる休養時間や環境を確保することが望ましいとされています。
しかし、介護現場では、休憩時間が設けられていることと、その時間に実際に眠れることは同じではありません。私が夜勤で感じる負担の一つは、この予測できなさにあります。
50代では徹夜できたが、60代からしんどさが強くなった

私が介護の仕事を始めたのは2013年で、まだ50代の頃でした。
仕事を始めてしばらくは、夜勤中にまったく眠らず、徹夜で働くこともできました。
その後、徐々に夜勤の「しんどさ」を自覚するようになりました。はっきりとした境目があったわけではありません。振り返って区切るなら、60代に入ってから、さらに65歳を過ぎてから、夜勤後の疲れが強くなったように感じています。
今は、眠気やだるさが残り、頭が普段どおりに働くまでにも時間がかかります。
ただし、これは私自身が感じている変化です。年齢が高くなれば、すべての人が同じように夜勤に弱くなると断定できるものではありません。
年齢と交替制勤務への耐性を調べた系統的レビュー(英語)でも、年齢が高い人ほど交替制勤務全般への耐性が低いとする明確な結論は出ていません。一方、夜勤では年齢が高い人のほうが睡眠上の問題を抱えやすい可能性も示されており、研究結果は一様ではありません。
私に言えるのは、若い頃と比べてどうかという、自分自身の変化だけです。
夜勤をこなせることと、翌日も動けることは別だった

私は現在も月8~10回の夜勤をしています。勤務を終えることができているという意味では、今も夜勤をこなしています。
しかし、夜勤を最後まで終えられることと、夜勤後も普段どおりに動けることは別です。
夜勤明けの時間を自由に使おうと思っても、身体と頭の回復が追いついていません。疲れが夜勤明けの日だけでは抜けず、翌日まで残っていると感じることもあります。
睡眠不足が続くと、強い眠気や倦怠感だけでなく、認知面の働きが低下することもあるとされています。
夜勤を無事に終えたからといって、その直後から普段と同じ判断力や集中力で動けるとは限りません。
今の私は、仕事をやり切るための体力だけでなく、そこから回復するための時間まで含めて夜勤だと考えるようになりました。
今の私の夜勤明け対策は「まず眠る」こと

私の経験では、夜勤後の眠気や疲れへの一番の対策は、しっかり眠ることです。
夜勤明けに帰宅して、ぼんやりしたままテレビを見て過ごすこともできます。しかし今の私は、テレビを見続けたり、ほかの用事を始めたりするよりも、まず眠ることを優先しています。
まして、強い眠気やだるさが残っている状態で、どこかへ出かけようとは思いません。夜勤明けを普通の休日のように使おうとせず、最初から休む時間として考えています。
夜勤後の仮眠は、睡眠不足を補い、その後の覚醒度などを高める可能性があるとされています。
ただし、夜勤の頻度や生活リズム、必要な睡眠時間には個人差があります。「夜勤者は全員、帰宅したらすぐ眠るべきだ」と言いたいわけではありません。
私にとっては、「まず眠る」が一番合っているということです。若い頃と同じように動けない自分を責めるより、今の自分の疲れ方を認めて休むほうが現実的だと考えています。
なお、強い眠気や睡眠で休めた感覚の低下が続き、夜勤明けだけでなく普段の仕事や生活にも支障が出ている場合は、睡眠不足以外の原因もあり得ます。厚生労働省の「昼間の眠気―睡眠不足だけではなく睡眠・覚醒障害にも注意が必要」では、そのような場合には医療機関への相談が勧められています。
よくある質問
Q:60代・70代の介護職でも夜勤を続けられますか?
A:年齢だけで一律に決めることはできません。年齢と交替制勤務への耐性を調べた研究でも、年齢が高い人ほど必ず夜勤に弱くなるという明確な結論は出ていません。夜勤の回数や内容、仮眠の取りやすさ、本人の体力や回復状態によっても異なります。
Q:夜勤中の仮眠は疲れを軽くしますか?
A:夜勤中の仮眠が、眠気や疲労、仕事効率の改善に役立つ場合はあります。ただし、仮眠の時間や長さ、休める環境によっても異なります。介護現場では、休憩時間が設定されていても、利用者の状態によって予定どおり仮眠できないことがあります。
Q:夜勤明けの強い眠気が続く場合はどうすればよいですか?
A:夜勤明けだけでなく、普段の仕事や生活にも支障が出るほど強い眠気が続く場合は、睡眠不足以外の原因も考えられます。厚生労働省の情報では、そのような場合には医療機関への相談が勧められています。
まとめ|若い頃と同じようには動かない、今の自分の疲れを認める

この記事でお伝えしたかったことをまとめます。
- 私の夜勤は20時から翌朝7時までで、月8~10回。
- 休憩や仮眠に使える時間があっても、利用者の状態によって予定どおり休めるとは限らない。
- 50代の頃は徹夜で働けたが、60代、さらに65歳を過ぎてから、夜勤後のしんどさが強くなったと感じている。
- 夜勤を最後までこなせることと、夜勤後も普段どおりに動けることは別。
- 今の私が夜勤明けに最も優先しているのは、「まず眠る」こと。
年齢を重ねても夜勤を続けている人は、それぞれ勤務条件も体力も違います。私の経験を、そのまますべての人へ当てはめることはできません。
ただ、若い頃と同じように動けなくなった自分を責める必要はないと思っています。今の自分がどのように疲れ、回復にどれだけ時間がかかるのかを認めることも、夜勤を続けていくために必要なことではないでしょうか。
夜勤明けに強い眠気やだるさがあるときは、無理に予定を詰め込まず、自分の疲れ方に合わせて休むことを優先してもよいと、私は思います。
