
車の運転に以前との違いを感じても、車を手放した後の暮らしを思うと、簡単にはやめられない。通勤や買い物、通院を車に頼っている私にとって、これは日々の生活に関わる問題です。
私の暮らす地域には電車やバスなどの公共交通機関がなく、毎日車を運転しています。一方で、遠くのものを見分けにくいことや、周囲を確認した後に進路が微妙にずれることが増えたという変化も感じています。
今ある運転の変化を相談することと、車なしで必要な用事をどう済ませるかを考えること。その両方が必要です。タクシーやシニアカーにも費用や操作面の課題があり、候補を挙げるだけでは答えは出ません。
●この記事でわかること
- 車が欠かせない地方暮らしと、私が運転中に感じる変化
- 運転のやめどきを考える際の注意点と相談先
- タクシーやシニアカーを選ぶときの費用・安全面の課題
- 車を手放した後の買い物・通院・通勤で確認すること
運転をやめることの難しさを、私の毎日の暮らしからたどります。車の必要性と安全への不安を抱える方が、自分の生活に当てはめて考える材料になればと思います。
毎日の暮らしも片道35キロの通勤も、車が頼り

私にとって車は、毎日の生活に欠かせないものです。通勤、買い物、通院、その他の日常の用事。田舎に住んでいるため、どれをするにも車が必要で、運転しない日はありません。
職場までは片道35キロ程度あります。車を手放した後の暮らしを考えるとなると、食料品をどう買うか、病院へどう行くかに加えて、この通勤をどうするかという問題も出てきます。
私の暮らす地域には、電車やバスなどの公共交通機関がありません。「車がないと何もできない」という言い方も、大げさではないと感じています。食料品の買い物でさえ困るのですから、「車無しの生活は考えられない」というのが率直なところです。
用事のためだけでなく、ドライブをすることもあります。ただ、年齢的に遠距離運転には気が進まず、せいぜい100キロ圏内で行動することが多いです。
いつまで運転を続けるかという問いは、私の場合、車を手放した後にどう生活するかという問いにもつながっています。そして、車が必要な毎日の中で、運転時に以前との違いを感じるようになっています。
運転中に感じる、見え方と進路の変化

運転中に何より衰えを実感するのは、見え方です。
遠くのものの識別と、周囲を確認した後の進路
遠方にあるものが、人なのか、ほかの動物なのか、それとも単なる物なのか。見ていても識別できないことがあります。
判断や反応の遅れについては、まだ自分で実感することはありません。一方で、左右や後方を確認してから前へ向き直すと、車の進路が自分の思っていたコースから微妙にずれていることが多くなりました。
私が考えるやめどきと、今ある変化を相談すること
私は、近くにあるものまで識別しにくくなったときには、運転をやめるべきだと考えています。まっすぐ走れない、一定の速度で走れない。そうした状態になれば、やはり運転するべきではないと思っています。
ただ、この目安に達するまで安全に運転できると判断することはできません。すでに見え方や走行に変化がある場合は、さらに悪くなるのを待たず、今の状態を確認することが必要です。安全に運転できないおそれがあるときには、運転を控えて相談してください。
見えにくさは、年齢のせいだと決めつけず、眼科で具体的に伝えることが大切です。日本眼科医会の解説でも、老眼だと思っている場合に、検査でほかの目の病気がないか確認する必要性が示されています。
運転の継続については、安全運転相談ダイヤル「#8080」で相談できます。発信した場所を管轄する都道府県警察の窓口につながり、運転継続についての助言や、免許の自主返納・支援制度の案内を受けられます。受付は原則として平日の執務時間内で、通話料は利用者負担です。
車の代わりがあっても、簡単には選べない

車を手放した後、使うとすれば自転車やタクシー、あるいはシニアカーくらいではないかと思っています。しかし、候補を挙げたからといって、すぐに選べるわけではありません。
タクシーを日常的に使う費用をどう考えるか
タクシーは料金の高さが気になります。毎日の用事を車で済ませている私にとって、代わりにタクシーを使うことを簡単に選択肢へ入れられるのだろうか、という疑問があります。
費用を考えるときには、一度の片道料金だけでなく、帰りの移動や利用する回数も含めて確認する必要があります。
例えば、名鉄西部交通の料金案内では、乗車地域によって運賃が異なり、迎車や時間指定予約などの料金も示されています。実際に利用する会社の料金と条件で、毎日の用事を続けられる負担に収まるかを考えることになります。
シニアカーにも購入費用と操作の問題がある
シニアカーについても、価格が高額だと感じています。さらに、結局は自分で安全に操作する能力が必要になる。この二つが、簡単には選べないと思う理由です。
購入費用の一例を挙げると、2026年9月5日に確認したスズキET4Dの通常色のメーカー希望小売価格は41万8,000円でした。非課税の商品ですが、この金額は参考価格で、実際の販売価格は販売店への確認が必要です。
制度上は、最高速度や大きさなどの基準を満たす電動車いすの利用者は歩行者として扱われます。スズキもET4Dについて運転免許は不要と案内しています。ただし、免許が不要でも、安全に操作し、通る道を判断する必要はあります。
NITEの安全上の案内では、初めて道路に出る際に家族や介助者などと走行練習や安全な通行順路を確認し、側溝や急な坂などの危険な場所を避けるよう呼びかけています。
自動車の運転に不安が生じたとき、シニアカーを安全に使えるかどうかも、その人の状態や利用する道を踏まえて確認する必要があります。
車を手放した後の買い物・通院・通勤をどう考えるか

車の代わりを考える際には、必要な用事ごとに、何が難しくなるのかを整理する方法があります。買い物に使える手段が、そのまま通院や通勤にも使えるとは限らないためです。
確認する項目としては、例えば次のようなものがあります。これは、車を手放した後の生活を検討するための整理例です。
| 必要な用事 | 確認すること |
|---|---|
| 買い物 | 必要な回数、荷物を運べるか、往復の費用 |
| 通院 | 予約時間に間に合うか、帰りの移動をどう確保するか |
| 通勤 | 出退勤の時間に利用できるか、日々の費用を負担できるか |
地域の支援についても、利用できるものがあるかを確認する必要があります。愛知県は、免許を自主返納した人に支援を行う市町村があると案内し、詳しい内容は住んでいる市町村へ問い合わせるよう示しています。
支援がある場合でも、対象条件や利用範囲が自分の生活に合うかは別に確かめることになります。移動手段の名前が分かることと、それで毎日の用事を済ませられることには、まだ隔たりがあります。
車を手放した後の暮らしには、簡単に答えが出ない問題が残ります。それでも、今ある運転の変化については相談しながら、買い物・通院・通勤をどう続けられるか、一つずつ条件を確かめていくことが必要です。
よくある質問
Q:70歳や75歳になったら、必ず免許を返納するのでしょうか?
A: 70歳・75歳という年齢は、免許更新時の講習や検査に関係しています。更新期間が満了する日の年齢が70~74歳の方は高齢者講習、75歳以上の方は認知機能検査等と高齢者講習が必要です。また、75歳以上で普通自動車対応免許を持ち、一定の違反歴がある方は、普通自動車対応免許の更新には運転技能検査の合格が必要になります。検査等には免除条件もあるため、届いた通知や警察の更新案内で確認してください。
こうした更新制度の年齢と、自分が安全に運転できるかは分けて考える必要があります。年齢だけで判断せず、見え方や走行に変化があれば相談してください。
Q:運転を控えることと、免許を自主返納することは同じですか?
A: 運転を控えることと、免許を自主返納する手続きは別です。自主返納は、有効期間内に本人の意思で免許の取消しを申請する制度で、停止・取消処分中など、申請できない場合もあります。詳しい条件は警察庁の自主返納の案内で確認できます。
返納するか決めていなくても、安全運転相談窓口で運転の継続について相談できます。安全に運転できないおそれがあれば、返納の結論を待たず運転を控え、今の状態を確認することが大切です。
まとめ|運転の変化と、車なしの暮らしの両方に向き合う

私の暮らしでは、車を手放すと買い物や通院、通勤にも困ります。一方で、運転中の見え方や進路には変化を感じています。この二つが重なるところに、運転をいつまで続けるかという問題の難しさがあります。
- 車が日常に欠かせない地域では、運転をやめた後の生活まで考える必要がある。
- 見え方や走行に変化があれば、自分が考える中止の目安に達するのを待たず、確認・相談する。
- タクシーは、必要な外出回数や往復の料金を含めて費用を考える。
- シニアカーは、購入費用に加えて、安全な操作や通行経路の確認が必要になる。
- 買い物・通院・通勤ごとに代わりの方法を整理し、地域の支援も利用条件を確かめる。
タクシーやシニアカーが候補にあっても、私には簡単に選べるものとは思えません。車なしの暮らしをどう成り立たせるかには、まだ答えが出ていないのです。
その難しさを抱えたままでも、今の運転の変化を確かめることは必要です。生活に欠かせない移動と安全の両方を、具体的な条件に沿って考えていくことが大切です。
まず、普段の買い物・通院・通勤について、行き先と頻度、車の代わりに使えそうな方法を書き出してみてください。費用や利用条件のうち、何を確認する必要があるかを整理できます。すでに見え方や運転に変化がある場合は、この整理が終わるのを待たず、眼科や安全運転相談窓口へ相談してください。
※制度・相談窓口・商品価格などの外部情報は、2026年9月5日に確認しています。
