
「親の介護が必要になってきた気がする。でも、何から始めればいいのだろう」
親の転倒が増えたり、体調を崩したり、これまで一人でできていたことに手助けが必要になったりすると、介護を考え始める一方で、何をすればよいのか分からず戸惑うことがあります。
親の介護は何から始めるのかと調べても、要介護認定、地域包括支援センター、ケアマネジャー、介護サービスなど、初めて聞く制度や言葉が次々に出てきます。
しかし、最初から制度のすべてを理解する必要はありません。まずは親の生活状況や健康状態に以前との違いがないかを確認し、今困っていることを整理します。そのうえで、家族だけで抱え込まず、地域包括支援センターなどの相談先につながることが大切です。
私の場合も、「この日から母の介護を始めた」と言えるような、はっきりした境目はありませんでした。母が脳梗塞で車を運転できなくなってから通院の送り迎えや付き添いをするようになり、2025年の転倒や体調悪化をきっかけに、生活の中で必要な手助けが徐々に増えていきました。
当時は「介護は何から始めればいいのだろう」と考え込むより、目の前の変化を見て「これは何とかしなければ」と思い、動くほうが先でした。
この記事では、母の介護を経験した私自身の体験を交えながら、親の変化に気づいてから相談先につながり、必要な支援を考えていくまでの流れを解説します。
●この記事でわかること
- 親の介護を考え始めるときに確認したい変化
- 親本人や家族が困っていることの整理方法
- 地域包括支援センターなどの最初の相談先
- 要介護認定から介護サービスにつながるまでの流れ
- 福祉用具や住環境、介護する家族の生活について考えること
親の介護は、すべての準備を整えてから始められるとは限りません。まず何を確かめ、誰に相談し、その後どのように支援につなげていけばよいのかを、順番に見ていきます。
親の介護は何から始める?まずは親の変化を確認する

親の介護を考え始めたとき、まず要介護認定を申請したり、介護サービスを探したりしなければならないと思うかもしれません。
もちろん制度やサービスは重要です。
しかし、その前に見ておきたいのが、親の生活状況や健康状態に以前との違いが出ていないかということです。
介護は、ある日を境に突然始まるとは限りません。
今まで自分でできていたことに少しずつ手助けが必要になり、その積み重ねの中で「このままで大丈夫だろうか」と感じることもあります。
以前できていたことが難しくなっていないかを見る
親の変化を見るために、最初から専門的な知識が必要なわけではありません。
たとえば、
- 食事
- 排泄
- 入浴や清潔
- 着替え
- 買い物
- 掃除
- 通院
- 移動
- 服薬
- 金銭管理
など、普段の生活を見てみます。
「以前は一人でできていたのに、最近は難しくなっている」ということがないかが一つの手がかりになります。
転倒することが増えた、部屋が以前より片づかなくなった、食事を十分に取れていないように見えるなど、生活の中だからこそ気づける変化もあります。
もちろん、一つ変化があっただけで「介護が必要だ」と決めつけることはできません。
大切なのは、以前の親と比べて何か違うと感じたことを、そのままにしないことです。
「介護が始まった日」がはっきりしないこともある
私の場合も、「この日から母の介護を始めた」とはっきり言える日があったわけではありません。
母は脳梗塞のあと車を運転できなくなり、それ以降、私は通院の送り迎えや付き添いをしていました。
それでも当時は、それを本格的な介護が始まったとは考えていませんでした。
大きく状況が変わったと感じたのは2025年です。
母が転倒し、その後体調を崩したころから、以前よりも生活に手助けが必要になっていると徐々に感じるようになりました。
当時の私は、「介護は何から始めればいいのだろう」と考え込むより先に、**「これは何とかしなければ」**と思って動いていました。
振り返れば、親の介護の最初の一歩は、制度や手続きを知ることよりも、まず親の普段の生活を見て、その変化に気づくことだったのだと思います。
親の介護が必要かもしれないと感じたら、困っていることを整理する

親の生活に以前とは違う変化を感じたら、次にしておきたいのが、今、何に困っているのかを整理することです。
大げさな資料を作る必要はありません。
親本人が困っていること、家族から見て心配なこと、最近変わってきたことを、分かる範囲で整理しておくと、相談するときに状況を伝えやすくなります。
親本人が困っていることを確認する
家族から見ると「これは大変だ」と思う状態でも、親本人は困っていると感じていなかったり、反対に家族が気づいていないところで不自由を感じていたりすることがあります。
可能であれば、
「最近、何かやりにくくなったことはない?」
「買い物やお風呂は大丈夫?」
「通院で困っていることはない?」
など、日常生活について聞いてみます。
親が介護の話を嫌がったり、「まだ自分でできる」と言ったりすることもあるでしょう。
その場合も、無理に「介護が必要だ」と認めさせることが目的ではありません。
本人の言葉も聞きながら、実際の生活でどんな変化が起きているのかを見ることが大切です。
生活や健康状態の変化を簡単に整理しておく
相談するときに役立つのは、「介護が必要だと思います」と伝えることだけではありません。
具体的に何が変わってきたのかを説明できると、状況を伝えやすくなります。
たとえば、
- 転倒することが増えた
- 食事を以前ほど取れていない
- トイレや入浴に手助けが必要になった
- 部屋の掃除や片づけが難しくなった
- 通院を一人で続けるのが難しい
- 薬の管理がうまくできなくなってきた
- 家族が手伝う時間が増えている
といったことです。
「いつ頃からそうなったのか」「最近特に変わったことは何か」も分かれば、あわせてメモしておきます。
専門用語を使う必要はありません。
普段の生活で実際に起きていることを、そのまま伝えられるようにしておくことが重要です。
可能であれば家族とも情報を共有しておく
私の場合、母の状態については姉にもその都度伝えていました。
だからといって、最初から家族全員で細かな役割分担まで決めていたわけではありません。
ただ、「最近こういうことがあった」「以前より手助けが必要になっている」という情報を共有しておくと、状況を一人だけで抱えるのとは違います。
家族が遠方に住んでいたり、仕事や家庭の事情ですぐ介護に関われなかったりすることもあります。
そのため、「家族なら全員で介護するべき」と考える必要はありません。
可能であれば、親の状態について分かっていることを家族や関係者と共有しておくと、その後の相談もしやすくなります。
親の介護で困ったら、地域包括支援センターなどへ相談する

親の生活や健康状態に変化があり、「このままで大丈夫だろうか」と感じたら、家族だけで答えを出そうとせず、地域包括支援センターなどの相談先につながることを考えます。
地域包括支援センターは、高齢者本人や家族から、介護や生活に関する相談を受ける地域の窓口です。
要介護認定を受ける前でも相談できます。
地域包括支援センターは高齢者や家族の相談窓口
たとえば、
- 最近、親の生活が以前と変わってきた
- 一人暮らしを続けられるか心配
- 介護サービスを使ったほうがいいのか分からない
- 要介護認定について知りたい
- 家族だけでは支えるのが難しくなってきた
といった内容を相談できます。
最初から制度を詳しく理解している必要はありません。
今起きていることを伝えながら、必要な支援や次に何をすればよいのかを確認していきます。
まだ介護が必要か分からなくても相談できる
「まだ自分でできているから」「もう少し様子を見てから」と考えているうちに、家族の手助けが少しずつ増えることもあります。
少し変化があったからといって、すぐに介護サービスが必要になるとは限りません。
だからこそ、介護が必要かどうかまで家族だけで判断する必要はありません。
「最近転倒が増えた」「食事が十分に取れていないように見える」「一人で通院するのが難しくなってきた」など、気になることが続いているなら、その状況を相談できます。
病院や市区町村などが入口になることもある
親の介護の相談先は、必ず地域包括支援センターだけというわけではありません。
病気や入院をきっかけに生活が変わった場合は、医療機関の相談窓口などから支援につながる場合もあります。
市区町村の介護保険窓口や、すでに関わっているケアマネジャーへ相談する場合もあります。
私の場合も、母の状態についてケアマネジャーへその都度報告し、12月初めに本格的な相談をしました。
介護制度のすべてを自分で調べて理解してから動いたわけではありません。
分からないことがあるからこそ、相談して一緒に考えてもらう。
それも介護を始めるうえで大切な一歩だと思います。
必要になったら要介護認定を申請する

介護保険によるサービスが必要になった場合、要介護・要支援認定の申請が一つの大きな入口になります。
要介護認定は、「介護が始まった証明」ではありません。
本人にどの程度の介護や支援が必要なのかを判定し、必要な介護保険サービスにつなげるための制度です。
生活上の困りごとや家族による介助が増えてきたら、申請が必要かどうかも含めて地域包括支援センターや市区町村などへ相談します。
申請後は認定調査や主治医意見書などをもとに判定される
要介護認定を申請すると、本人の心身の状態や日常生活の様子などを確認する認定調査が行われます。
さらに主治医意見書なども使われ、要支援・要介護の区分が判定されます。
家族ができることの一つは、普段の親の状態をできるだけ具体的に伝えることです。
たとえば、
- 一人では難しくなったこと
- 家族が実際に手伝っていること
- 転倒や失禁など最近増えてきたこと
- 日によって状態に差があること
- 本人だけでは伝えにくい生活上の変化
などです。
状態を大げさに伝える必要はありません。
普段の生活で実際に起きていることを伝えることが大切です。
制度をすべて覚えてから動く必要はない
私の場合、要介護認定の申請や介護サービスの利用については、ケアマネジャーにかなり助けてもらいました。
仕事をしながら親の状態を見て、通院に付き添い、自宅で必要なことを手伝いながら、そのうえで介護制度まで一から理解するのは簡単ではありません。
要介護認定は重要な制度ですが、申請そのものが目的ではありません。
認定後に、親が生活を続けるためにどんな支援が必要なのかを考えていくことが大切です。
ケアマネジャーなど専門職と、必要な支援を考える

認定後に介護保険サービスなどを具体的に検討する段階では、ケアマネジャーなどの専門職と必要な支援を考えていきます。
ここで大切なのは、「利用できるサービスを全部使う」ことではありません。
親がどんなことで困っているのか、家族はどこまで支援できるのか、どんな生活を続けたいのかを見ながら考えていきます。
サービスは親と家族の状況に合わせて考える
介護保険には、訪問介護やデイサービス、ショートステイ、福祉用具など、さまざまなサービスがあります。
ただ、サービス名をたくさん知ることよりも、生活のどこに困りごとがあるのかを先に見ることが重要です。
たとえば、
- 入浴が一人では難しい
- 日中一人で過ごすことが心配
- 家族が仕事で不在になる時間が長い
- 家族の介護負担が大きくなっている
など、家庭によって状況は違います。
同じ要介護度でも、本人の状態や暮らし方、家族構成が違えば必要な支援も同じとは限りません。
親が介護サービスを嫌がることもある
介護サービスを提案すれば、親がすぐ納得してくれるとは限りません。
「まだ自分でできる」
「知らない人を家に入れたくない」
「デイサービスには行きたくない」
と拒むこともあります。
私の母も、それまで自分から通っていたデイサービスを、体調が悪くなってから嫌がるようになった時期がありました。
このようなときは、なぜ嫌がっているのかを見ながら、ケアマネジャーやサービス事業者と利用方法を考えていきます。
介護サービスは、制度上利用できるからといって、いつでも予定どおり使えるとは限りません。
親の状態が変われば、必要な支援も見直していきます。
福祉用具や住環境は、親の状態に合わせて整える

介護が必要になってくると、サービスだけでなく、家の中で生活しやすい環境を整えることも必要になります。
ただし、最初から介護用品をすべてそろえたり、大がかりな改修をしたりする必要があるとは限りません。
親の状態やADLの変化を見ながら、その時点で必要なものを考えます。
最初から全部そろえる必要はない
私の場合も、母の状態が変わるたびに、
- ベッド
- テーブル
- 手すり
などを用意していきました。
最初から将来必要になるものをすべて準備していたわけではありません。
母がそれまでできていたことが難しくなり、生活の中で不便や危険が出てきたときに、その都度考えていきました。
親の状態が今後どう変わるかを正確に予測することは難しく、必要になるものも人によって違います。
そのため、今の生活でどこに困っているのか、どこに危険があるのかを見ながら整えることが大切です。
福祉用具には介護保険を利用できるものがある
介護保険では、条件に応じて福祉用具の貸与や購入に給付を受けられるものがあります。
特殊寝台、手すり、歩行器などが対象になる場合がありますが、要介護度や用具の種類などによって扱いは異なります。
購入や利用を決める前に、介護保険の対象になるかも含めてケアマネジャーや福祉用具の専門職へ確認します。
手すりなどの住宅改修は工事前に相談する
自宅での移動を助けるため、手すりの取り付けや段差の解消などを検討することもあります。
条件を満たせば介護保険の対象になる住宅改修もありますが、手続きが必要です。
そのため、工事を決める前に市区町村やケアマネジャーなどへ相談しておくことが重要です。
住環境を整える目的は、単に便利にすることだけではありません。
親ができることをできるだけ続けながら生活できるようにすることと、介助する家族の負担を軽くすること。
その両方を考えながら整えていきます。
親の介護だけでなく、介護する家族の生活も守る

親の介護を考えるとき、どうしても親本人のことばかりに目が向きます。
何ができなくなったのか、どんなサービスが必要なのか、家の中をどう整えるのか。
もちろん、どれも大切です。
ただ、介護を続けるには、介護する家族の仕事や生活も同じように考える必要があります。
仕事をしながらの介護は、親だけを見ていては続かない
私も母を介護していた時期は、仕事をしながらの生活でした。
仕事から帰れば疲れています。それでも、母の食事や排泄、清潔、体調、部屋の状態など、気にしなければならないことは残っています。
さらに、実際に介助をしていない時間でも、
「今日は大丈夫だろうか」
「また転倒しないだろうか」
「食事は取れているだろうか」
と考えることがあります。
介護では、手を動かしている時間だけが負担とは限りません。
そのため、
- 自分は仕事を続けられるのか
- どの時間帯なら介護できるのか
- 家族に頼めることはあるのか
- 介護サービスで補える部分はどこか
- 自分の生活を維持できるか
といった、介護する側の条件も一緒に考えることが必要です。
家族だけですべて背負う前提にしない
私自身も、母の状態が悪くなれば「自分が何とかしなければ」と動いていました。
ただ、介護が増えてくると、家族だけでできることには限界があります。
家族にしかできないこともあれば、専門職や介護サービスに任せられることもあります。
最初から家族だけですべてを行う前提にせず、必要な支援を組み合わせていくことが大切です。
「もっと準備しておけばよかった」と簡単には言えない
介護について調べると、「早めに準備しておきましょう」という言葉を目にします。
もちろん、準備できることは早くしておいたほうがいいと思います。
それでも、私自身の経験を振り返ると、単純に「もっと早く準備しておけばよかった」とは言い切れません。
いろいろなことを想定して準備しておいたほうがいいに決まっています。
ただ、それは後になってから言えることでもあります。
実際に介護が始まる前から、親がいつ、どのように弱っていくのか、何が必要になるのかをすべて予測して先回りするのは現実的ではありません。
必要になる介助も、サービスも、福祉用具も、そのときになって初めて分かることがあります。
最初から完璧な準備を目指すより、変化が起きたときに、
「今、何が必要なのか」
を一つずつ考えていく。
それが実際の介護に近いのではないかと思います。
親の介護は何から始める?よくある質問
Q:親の介護はまずどこに相談すればいいですか?
A:代表的な相談先の一つが、親が住んでいる地域を担当する地域包括支援センターです。高齢者本人だけでなく、家族からの介護や生活についての相談にも対応しています。
ただし、病気や入院がきっかけなら医療機関、市区町村の介護保険窓口、すでに関わっているケアマネジャーなどが入口になることもあります。
Q:まだ要介護認定が必要か分からなくても相談できますか?
A:相談できます。
「最近転倒することが増えた」「食事や掃除が以前のようにできなくなった」「家族が手伝うことが増えてきた」など、まだ介護が必要か判断できない段階でも現在の状況を相談できます。
Q:要介護認定はいつ申請すればいいですか?
A:親の日常生活に困りごとが出てきたり、家族による介助が増えてきたりしたら、地域包括支援センターや市区町村などへ相談し、申請が必要かどうかを確認していきます。
申請のタイミングまで家族だけで判断する必要はありません。
Q:ケアマネジャーは何をしてくれますか?
A:本人の心身の状態や生活環境、家族の状況などを確認しながら、必要な介護サービスを考え、ケアプランの作成やサービス事業者との調整などを行います。
私の場合も、要介護認定の申請や介護サービスの利用について、ケアマネジャーにかなり助けてもらいました。
Q:親が介護サービスを嫌がる場合はどうすればいいですか?
A:まず、なぜ嫌がっているのかを見ることが大切です。
「まだ自分でできると思っている」「知らない人を家に入れたくない」「サービスが本人に合わない」など、理由はさまざまです。
私の母も、それまで自分から通っていたデイサービスを、体調が悪くなってから嫌がるようになった時期がありました。
本人の状態や気持ちを見ながら、ケアマネジャーやサービス事業者と利用方法を考えていきます。
Q:離れて暮らす親の介護は何から始めればいいですか?
A:まず、親が現在どのように暮らしているのかを確認するところから始めます。
食事、買い物、掃除、通院、服薬、移動などについて以前との違いがないか確認し、可能であれば本人とも話してみます。
離れて暮らしている場合も、親が住んでいる地域の地域包括支援センターなど、現地で相談できる窓口につながることを考えます。
Q:仕事をしながら親の介護を始めるとき、何を考えておけばいいですか?
A:親に必要な支援と同時に、自分がどこまで介護できるのかも考えておくことが大切です。
仕事の時間、休日、ほかの家族ができること、介護サービスに任せられる部分などを整理します。
私自身も仕事をしながら母を介護していました。親の状態だけでなく、介護する側の仕事や生活も含めて考える必要があると感じています。
まとめ|親の介護は、親の変化に気づくところから始まる

親の介護は、要介護認定を申請した日から突然始まるとは限りません。
私の場合も、母の通院を手伝うところから始まり、2025年の転倒や体調悪化をきっかけに、生活の中で必要な支援が徐々に増えていきました。
この記事で一番伝えたいのは、まず親の生活状況と健康状態の変化を見ることです。
親の介護を考え始めたら、
- 親の生活や健康状態に以前との違いがないかを見る
- 今、何に困っているのかを整理する
- 地域包括支援センターなど、状況に合った相談先につながる
- 必要に応じて要介護認定や介護サービスを検討する
- 親だけでなく、介護する家族自身の仕事や生活も一緒に考える
という流れを一つの目安にできます。
ただし、実際の介護はこのとおり一直線に進むとは限りません。
親の状態が変われば必要なサービスも変わりますし、利用できると思っていたサービスを本人が嫌がることもあります。
「もっと早く準備しておけばよかった」と、後からなら言えることもあります。
しかし、実際に介護が始まる前から、親がいつ、どのように弱っていくのか、何が必要になるのかをすべて予測するのは難しいです。
私自身も、すべてを準備してから母の介護を始めたわけではありませんでした。
だからこそ、これから親の介護を考える人に私が一番伝えたいのは、
とにかく親の生活状況、健康状態の変化を常に注意することです。
変化に気づいたら、そのとき必要なことを一つずつ考え、分からないことは相談先や専門職につなげていく。
それが、私が実際に母の介護を経験して感じた、親の介護を始めるときの最初の一歩です。
親について気になる変化があるなら、まず「以前と何が変わったのか」「今、どんな手助けが必要なのか」を簡単に整理してみてください。
そのうえで、自分たちだけで判断するのが難しいと感じたら、親が住んでいる地域の地域包括支援センターなどへ相談するところから始めてみてください。
