
介護職に向いているのは、どんな人でしょうか。認知症グループホームで働く私は、辛抱強く感情をコントロールし、利用者の立場に立って考えられる人だと思います。相手に安心してもらい、信頼してもらえるように関わることも大切です。
私自身は、口数が多くなく、皆と遊んだり歌ったりすることが苦手です。自分も向いていないかもしれないと思う一方で、持って生まれた性格を受け入れ、身につけてきた接し方を自分が介護職としてやっていく方法だと考えています。
●この記事でわかること
- 私が介護職に向いていると考える人の姿勢
- 私が介護職に向いていないと感じる行動
- 私自身の強みと苦手なところ
- 自分の性格を受け入れて働く、私なりの方法
まず、私が利用者と関わるうえで大切だと思う姿勢からお話しします。
介護職に向いている人に、私が大切だと思う姿勢

私が介護職に向いていると思うのは、辛抱強く、利用者の立場に立って考えられる人です。その人が安心して過ごせるように接し、信頼してもらえるような関わりを大切にできる人でもあります。
私は認知症グループホームで働いています。介護の仕事には体を使う介助だけでなく、相手と向き合う時間があります。
感情をコントロールし、辛抱強く向き合える
利用者と接するとき、すぐ怒りを表に出さず、自分の感情をコントロールできることは大切だと思います。
感情のままに接すれば、利用者に安心してもらうのは難しくなると私は考えています。自分の感情を落ち着かせ、辛抱強く相手と向き合いたいと思っています。
利用者の立場に立ち、安心と信頼を大切にできる
利用者への言葉のかけ方や接し方を考えるとき、私はまず相手の立場に立ちたいと思っています。この人にはどう言えば安心してもらえるか、どうすれば信頼してもらえるかを考えることです。
相手に合わせて接し方を考える姿勢を、私は大切にしています。
私が「向いていない」と感じる行動

逆から考えると、私が介護職には向いていないと感じる行動もあります。利用者と働く仲間にどう接するかに表れることです。
すぐに怒る、暴力的に振る舞う
「瞬間湯沸かし器」と言われるほどすぐに怒る人や、感情を抑えられず人を殴ろうとする人は、介護職には向いていないと私は思います。利用者と関わる仕事で、暴力的な振る舞いをしてよいはずがありません。
相手に安心感を与えたいと思うからこそ、自分の怒りをどう扱うかを重く考えています。
自分本位に動き、相手への気遣いや協力を欠く
同僚や新人の働き方を見ていると、自分本位で仕事をする人や、相手への気遣いができないと感じる人がいます。会社という組織の中で働き、職員同士で協力して動くことの意味を十分に理解していないように見えることもあります。
厚生労働省の職業情報提供サイト「施設介護員」でも、記録や報告書、会議を通じてほかのスタッフと連携する仕事が説明されています。
こうした仕事内容からも、分からないことを確認し、必要なことを周囲に伝える姿勢は大切だと考えられます。私にとって、協力する姿勢は仕事を進めるうえで必要なことです。
食器洗いや洗濯などを衛生的に行えない
私が見てきた範囲には、食器洗いや洗濯などを衛生的に行えていないと感じる人もいます。目立つ介助だけをきちんとすればよいわけではなく、日々の作業にも気を配る必要があると思います。
厚生労働省の「介護現場における感染対策の手引き」第3版では、食事介助前に石けんと流水で手を洗い、清潔な器具・食器を使うことが示されています。
同手引きには、清潔なタオルの提供や、汚染された洗濯物の衛生管理についても説明があります。
私は「一般常識があまりにも欠けている人」も向いていないと考えます。現場で私が気になるのは、相手への気遣い、衛生、職員同士の協力といった日々の行動です。
私自身が向いていると思うところと、苦手なところ

人の向き不向きを考えるとき、私自身についても考えます。私には介護職に向いていると思えるところがある一方で、向いていないかもしれないと感じるところもあります。
優しさや声のかけ方を、自分の強みだと思っている
私は、私自身のことを基本的に優しい人間だと思っています。感情をコントロールし、相手の立場に立って考えることもできます。
今では、この人にどう言えば安心してもらえるか、どう接すれば信頼してもらえるかを考える術も身につけたと思っています。これは、私が介護職として働くうえでの強みです。
口数が多くなく、皆と遊んだり歌ったりすることは苦手
その一方で、私はよくしゃべる人間ではありません。皆と一緒に遊んだり歌ったりすることも苦手です。その点では、自分は介護職に向いていないかもしれないと思うことがあります。
自分の性格を受け入れて働く、私なりの方法

私は、自分が「介護職に向いていないかもしれない」と感じたときは、まず自分自身に問題があると考えるべきだと思っています。職場環境や教え方、体調を理由にすることは、私には「逃げ」に思えます。それを理由にするのは、自分に甘え、自分を甘やかしているとも思います。
持って生まれた性格を変えることはできない、と私は考えています。私は口数が多くなく、遊びや歌が苦手です。その自分の性格を受け入れたうえで、介護職としてやっていける方法を見つけるのがよいと思います。
私にとってその方法は、長く介護職を続けるうえで身につけてきたものです。感情をコントロールすること、相手の立場に立って考えること。そして、利用者が安心できる言葉や接し方を考え、信頼してもらえるように関わることです。苦手なことがある自分を見たうえで、私はこのやり方で介護の仕事を続けていきたいと思っています。
よくある質問
Q:介護職に向いている人には、どんな姿勢が大切だと思いますか?
A: 私は、辛抱強く感情をコントロールし、利用者の立場に立って考えられることを大切にしています。相手に安心してもらい、信頼してもらえるような関わりも必要だと思います。
Q:職員同士の協力や衛生面も、向き不向きに関係しますか?
A: 私は関係すると考えます。自分本位に動き、周囲への気遣いや協力を欠くこと、食器洗いや洗濯を衛生的に行えないことは、日々の仕事で気になる行動です。
Q:口数が多くなく、皆と遊んだり歌ったりすることが苦手な点を、どう受け止めていますか?
A: これは私自身の苦手なところです。自分は向いていないかもしれないと感じることがありますが、持って生まれた性格を受け入れ、身につけた接し方を生かして働くことが私の方法です。
Q:向いていないかもしれないと思ったとき、どう考えますか?
A: 私はまず自分自身を振り返るべきだと考えます。そのうえで、感情をコントロールし、相手の立場に立って、利用者に安心してもらい信頼してもらえる言葉や接し方を考える。それが私の見つけた方法です。
まとめ|介護職の向き不向きを、私の経験から考える

介護職に向いている人を考えるとき、私は利用者への接し方と、日々の仕事に向き合う姿勢を大切にしています。私の考えを振り返ります。
- 辛抱強く感情をコントロールし、利用者の立場に立って考えることが大切だと思う。
- 利用者に安心してもらい、信頼してもらえるような言葉や接し方を考える。
- すぐに怒ることや暴力的な振る舞い、自分本位で協力を欠く行動は向いていないと感じる。
- 食器洗いや洗濯など、日々の仕事を衛生的に行うことにも気を配りたい。
- 私自身は優しさや感情のコントロールを強みだと思う一方、口数が多くなく、遊びや歌は苦手だと感じている。
- 自分を振り返り、持って生まれた性格を受け入れたうえで、身につけた接し方を生かして働きたい。
苦手なところも含めて自分を見つめ、私にできる関わり方を続けていきたいと思います。
職員同士の協力や、自分の仕事を振り返ることについては、「介護現場の人間関係がつらいときに|私が取っている距離の取り方」でも書いています。現場での働き方を考える際に、あわせてお読みください。

