介護職の老後が不安になったら|70歳を前に考える働き方と暮らし

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介護職の老後が不安になったら|70歳を前に考える働き方と暮らし

介護職として、あと何年働けるだろう。私は年金を受け取りながら働き、今のところ70歳までは介護の仕事を続けたいと思っています。その一方で、夜勤と片道約35kmの通勤には、以前より疲れやつらさを感じるようになりました。

介護そのものや、利用者の急変時の判断に不安はありません。気になっているのは、夜勤を続ける体力、勤務後の回復、そして仕事を辞めたあとの暮らしのお金です。

●この記事でわかること

  • 私が夜勤と長距離通勤で感じている変化
  • 夜勤を減らすところから考えている、今後の働き方
  • 年金を受け取りながら働く現在のお金の不安と、これから確認したいこと
  • 介護現場で見てきた老いから、自分の老後について考えていること

人の老い方は、一人ひとり違います。現場で見てきた事例をそのまま自分に当てはめず、今の自分の状態から働き方と暮らしを考えていきます。

介護職として70歳まで働きたい私が感じている老後の不安

介護職として70歳まで働きたい私が感じている老後の不安

年金を受け取りながら介護の仕事を続けている

私は現在、年金を受け取りながら、認知症グループホームで介護の仕事を続けています。今のところ、70歳までは介護職として働きたいと思っています。

そう考える背景には、お金のことがあります。物価が上がり、税金の負担も気になります。年金を受け取っていても、これからの暮らしへの不安は残ります。仕事で得る収入も含めて、生活を考えていく必要があると思っています。

一方で、働きたいと思うことと、今と同じ働き方を続けられることは別です。夜勤や通勤で感じる疲れは、以前とは変わってきました。老後への不安を考えるときには、お金の見通しとともに、自分の体力や気力も見ておきたいと思っています。

70歳以降は体力と気力を見て判断したい

私にとって、70歳は今のところの目標です。その先も働くかどうかは、今から決めているわけではありません。70歳になったときの体力や気力と相談することになると思います。

制度上も、65歳までの雇用確保措置と、70歳までの就業確保措置は区別されています。70歳までの就業機会を確保する措置は事業主の努力義務です。実際にどんな働き方ができるかは、勤務先の制度や仕事内容も確認する必要があります。厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正」、厚生労働省「高年齢者雇用状況等報告」

私はまず、自分の状態を見ながら70歳までを目指したいと考えています。

夜勤と長距離通勤に、以前とは違う疲れを感じる

夜勤と長距離通勤に、以前とは違う疲れを感じる

一晩中眠らずに働くことが難しくなった

現在の夜勤は20時から翌朝7時までで、月に8~10回ほどあります。以前は一晩中眠らずに勤務することもできました。しかし今は、夜勤中にどこかで最低でも1~2時間眠らないと、朝まで持ちません。

勤務には休憩や仮眠の時間が予定されています。ただ、利用者への対応が必要になれば、予定どおり休めないこともあります。夜勤を終えたあとも、体力が戻るまでに以前より時間がかかるようになりました。

夜勤を何回こなせるかだけでなく、勤務後にどのくらいで回復するかも、これからの働き方を考える材料だと思っています。夜勤後の疲れについては、夜勤後の疲れが翌日まで残るようになったにも書いています。

片道約35kmの通勤も負担になってきた

私は田舎に住んでおり、車で片道約35kmを通勤しています。夜勤に加えて、この長距離通勤にも疲れやつらさを感じるようになりました。仕事を続けることを考えるときには、勤務時間だけでなく、職場までの行き帰りも含めて考える必要があります。

現在のところ、介護そのものや、利用者が急変したときの判断に不安はありません。私が強く感じているのは、夜勤と通勤の負担、そして勤務後の回復の遅さです。何がつらくなっているのかを分けて考えることが、働き方を見直す手がかりになります。車での移動については、車の運転をいつまで続けるかでも考えています。

まず夜勤を減らし、働き方を段階的に変えていく

まず夜勤を減らし、働き方を段階的に変えていく

身体が動きにくくなったときに考えている順序

今より身体が動きにくくなった場合、私は働き方を変えることを考えています。最初は夜勤の回数を減らす。その次に日勤中心の勤務に移り、必要に応じて勤務日数を減らす。さらに難しくなれば、介護職を退くことも選択肢に入ります。

これは、すでに始めた変更ではなく、今の私が考えている順序です。その時点の身体の状態に合わせて、少しずつ次の段階へ移っていくことになると思います。

私の場合、まず気になっているのが夜勤です。だから、働き方を見直す最初の一歩も、夜勤を減らすことだと考えています。

年齢だけで決めず、自分の変化を確認する

同じ70歳でも、できることや疲れ方は人によって違います。私自身も、以前と今では、夜勤中に必要な睡眠や勤務後の回復に違いがあります。

これから見ていきたいのは、夜勤の翌日にどのくらい疲れが残るか、通勤がどの程度負担になるか、仕事を続ける気力があるかということです。年齢だけを目安にするのではなく、自分の変化を見ながら判断したいと思っています。

ほかの介護職員が同じ年齢で夜勤を続けていたとしても、その人と私の身体や暮らしは同じではありません。働き方を決める基準は、自分の状態に置く必要があります。

勤務先の制度や仕事内容も確認が必要になる

夜勤を減らしたいと思っても、実際にどのような勤務へ変えられるかは職場によって違います。日勤の勤務枠や勤務日数なども含め、希望する働き方ができるかを確認する必要があります。

2026年4月から適用されている厚生労働省の指針では、高年齢の労働者の特性に配慮した作業環境や作業管理など、労働災害を防ぐために事業者が講ずるよう努める措置が示されています。自分の疲れ方を把握し、仕事の負担を考えることは、これからも働くうえで大切だと思います。厚生労働省「高年齢者の労働災害防止のための指針」

年金だけでなく、これからの暮らし全体を確認する

年金だけでなく、これからの暮らし全体を確認する

収入があっても将来への不安は残る

私は年金を受け取りながら働いています。現在受給している年金の手取りは、月額15~16万円ほどです。それでも、仕事を辞めたあとのお金には不安があります。税金の負担が増え、年金や給料の実質的な手取りが減っていくのではないか。一方で、日々の生活費、家の維持費、車にかかる費用は上がっていくのではないかと考えています。

年金から何が差し引かれるかは、受給している年金の種類や金額などの条件によって異なります。自分の手取りを考えるには、実際の通知や明細を確認する必要があります。日本年金機構「年金から保険料・税を特別徴収される人」

今の収入をそのまま将来にも当てはめず、働き方を変えた場合の収入と、暮らしにかかるお金を見ておきたいと思っています。

「老後2,000万円」を自分の必要額とは決めつけない

老後のお金を考えると、「老後2,000万円問題」という言葉も気になります。2019年の金融庁の報告書では、当時の高齢夫婦の無職世帯について、毎月の平均的な不足額が約5万円続くと仮定し、20~30年で約1,300万~2,000万円の取り崩しが必要になるという計算が示されました。同じ報告書は、不足額はそれぞれの収入、支出、暮らし方によって大きく異なり、不足しない場合もあると説明しています。金融庁「高齢社会における資産形成・管理」

私にとっても、この数字をそのまま必要額と考えることはできません。ただ、老後のお金について考えておいたほうがよい、という思いはあります。十分な蓄えや退職金がなければ、年齢を重ねて身体がつらくなっても、収入を得るために働く必要が出てくるかもしれません。だからこそ、自分の収入と支出を確かめたいと思っています。

まだ始めていない準備を少しずつ確認したい

老後に向けて、私は今のところ具体的な準備を始めていません。家の修理、家計の見直し、年金の確認、持ち物の整理は、少しずつ始めなければいけない時期だと思っています。

田舎で暮らす私にとって、住まいと車は日々の生活に関わります。働き方を変えて収入が変わったときにも、家や車にどのくらいお金がかかるのかは、考えておきたいことです。

先のことを正確に予測するのは難しいと思います。それでも、今の家計や暮らしの状態を確認することならできます。まだ準備を始めていないという現在地から、一つずつ見ていきたいと思っています。

介護現場で見てきた老いを、そのまま自分に当てはめない

介護現場で見てきた老いを、そのまま自分に当てはめない

老い方は緩やかな人も、急に変化する人もいる

介護の仕事をしていて、自分の最期について考える参考になるのは、さまざまな人の老い方を目の当たりにできることです。身体機能や認知機能の衰え方は、本当に人それぞれだと感じます。

徐々にスロープを下るように、緩やかに衰えていく人もいます。一方で、ある日突然、崖を落ちるように状態が大きく変わる人もいます。そうした姿を見ていると、「自分の最期はどうなるのだろう」と想像することがあります。

自分がどのように老いていくかを予測するのは難しいと思っています。介護現場で見た一人の経過が、そのまま私の将来になるわけではありません。

家族との関わり方にも違いがある

施設で暮らす親のことを気にかけ、電話で様子を尋ねたり、たびたび面会に来たりする家族がいます。一方で、連絡や面会がほとんどない家族もいます。家族との関わり方も一人ひとり違います。

現場で私が見ているのは、電話や面会といった実際の関わりです。その違いからも、人の老後を一つの形で考えることはできないと感じます。

人の事例より、自分自身の状態を把握する

介護現場で見てきたことは、自分の老後を考える参考になります。しかし、ほかの人の事例が、すぐ自分に当てはまると思ったら間違いだと思います。人は本当に百人百様です。

今の私には、夜勤と通勤の疲れがあり、働き続けたい気持ちもあります。年金を受け取りながら働いていても、お金への不安は残っています。まず把握したいのは、そうした自分自身の状態です。

何歳まで働けるか、自分がどのように老いるかは、今すべてを決められません。これからの変化を見ながら、働き方と暮らしを少しずつ考えていきたいと思っています。

よくある質問

Q:介護職は何歳まで働けますか?

A: 年齢だけで一律には決まりません。法律では、65歳までの雇用確保措置は事業主の義務、70歳までの就業確保措置は努力義務です。実際に働ける条件は勤務先によって異なります。私は今のところ70歳まで介護職を続けたいと考えていますが、その後は体力と気力を見て判断するつもりです。厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正」

Q:夜勤がつらくなったら、介護職を辞めるしかありませんか?

A: 私は、まず夜勤の回数を減らし、必要になれば日勤中心の勤務や勤務日数の削減へと、段階的に変えることを考えています。介護そのものや利用者の急変時の判断に、現在のところ不安はありません。どのような変更ができるかは、勤務先の制度や仕事内容によります。

Q:老後の準備をまだ始めていない場合、何から確認すればよいですか?

A: 私自身、具体的な準備はまだ始めていません。これから、家計の見直し、年金の確認、家の修理、持ち物の整理を少しずつ進める時期だと思っています。働き方を変えた場合の収入と、暮らしにかかる費用も確認したいことです。

Q:介護現場で見た高齢者の姿は、自分の老後の参考になりますか?

A: 私にとっては、自分の最期を考える参考になっています。ただ、身体や認知機能の衰え方も、家族との関わり方も人それぞれです。人の事例を見て自分も同じようになると決めず、今の自分の状態を把握することが大切だと思っています。

まとめ|自分の状態に合わせて働き方と暮らしを整える

まとめ|自分の状態に合わせて働き方と暮らしを整える

介護職として老後に不安を感じたとき、私が考えたいのは、今の仕事と暮らしにどのような負担があるかです。

  • 私は現在、70歳までは介護職として働きたいと考えています。その先は体力と気力を見て判断します。
  • 夜勤と片道約35kmの通勤には、以前より疲れを感じています。夜勤後の回復にも時間がかかるようになりました。
  • 働き方を変えるなら、まず夜勤を減らし、その後、日勤中心の勤務や勤務日数の削減を考えています。
  • 年金の手取りは現在、月額15~16万円ほどです。仕事を辞めたあとの生活費、家、車にかかるお金には不安があります。
  • 家計の見直しや年金の確認、家の修理、持ち物の整理は、これから少しずつ始めたいと思っています。
  • 介護現場で見てきた老い方は百人百様です。他人の事例を参考にしながらも、自分自身の状態を基準に考えます。

何歳まで働けるか、自分がどのように老いるかを、今すべて予測することはできません。だから私は、夜勤や通勤で感じる変化と、暮らしに必要なお金を確かめながら、次の働き方を考えていきたいと思っています。

まずは、ご自身の仕事で何に負担を感じているか、働き方を変えた場合に収入がどう変わるかを確認してみてください。今の生活費とあわせて見ることが、準備を始める手がかりになります。住まいや移動手段も含めて考えたい方には、老後の暮らしは何から準備する?でも、私の現在地を書いています。

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